英語が堪能なことをなぜ「ぺらぺら」と言う?意味・語源・例文をわかりやすく解説

「英語がぺらぺらでうらやましい」

「海外の人とぺらぺら話していてすごい」

こんなふうに、外国語を流暢に話せる人に対して「ぺらぺら」という言葉を使うことがあります。

ただ、よく考えてみると少し不思議な表現です。

なぜ英語が上手なことを「上手」「堪能」「流暢」ではなく、「ぺらぺら」と言うのでしょうか。

「ぺらぺら」という言葉には、外国語が上手という意味だけでなく、紙が薄い様子、よくしゃべる様子、中身が軽い印象など、いくつかの意味があります。

この記事では、「ぺらぺら」の意味や語源、英語が堪能なことを「ぺらぺら」と表現する理由、さらに日常で使える例文まで、わかりやすく解説します。

目次

「ぺらぺら」とはどんな意味?

「ぺらぺら」は、日本語のオノマトペのひとつです。

オノマトペとは、音や様子、状態を感覚的に表す言葉のことです。

たとえば、

・雨が「ザーザー」降る

・犬が「ワンワン」鳴く

・心臓が「ドキドキ」する

・紙が「ぺらぺら」している

このように、日本語には音や状態をそのまま言葉にしたような表現がたくさんあります。

「ぺらぺら」もそのひとつで、ひとつの意味だけを持つ言葉ではありません。

主に次のような意味で使われます。

・薄い紙や布などが軽く動く様子

・中身や厚みがなく、薄っぺらい様子

・よくしゃべる様子

・軽々しく話す様子

・外国語などを流暢に話す様子

つまり「ぺらぺら」は、もともと軽く動く感じや、次々と口から言葉が出てくる感じを表す言葉です。

そのため、紙や布のような物にも、人の話し方にも使われます。

「ぺらぺら」の語源は?

「ぺらぺら」の語源をひとことで断定するのは難しいですが、一般的には、薄いものが軽く動く音や様子を表す擬態語・擬音語から広がった言葉と考えられます。

たとえば、薄い紙をめくるときの様子を思い浮かべてみてください。

ページをめくると、紙が軽く揺れたり、次々と動いたりします。

その軽い動きや音の印象が「ぺらぺら」という表現につながったと考えると、イメージしやすいでしょう。

また、「ぺら」という音には、薄いもの、軽いもの、めくれるものといった印象があります。

そこから「ぺらぺら」は、紙や布が薄い様子を表す言葉として使われるようになりました。

そこからさらに、人の話し方にも使われるようになります。

言葉が軽く、次々と出てくる様子が、紙がぺらぺらめくれる様子と重なったのです。

つまり、「ぺらぺら」の語源は、薄いものが軽く動く様子を表すオノマトペにあり、そこから「よくしゃべる」「流暢に話す」という意味へ広がったと考えると自然です。

「ぺらぺら」はもともと良い意味だけではない

「英語がぺらぺら」と聞くと、今ではかなり良い意味に感じます。

英語を自由に話せる人、海外の人と自然に会話できる人、言葉に詰まらずスラスラ話せる人という印象があります。

しかし、「ぺらぺら」はもともと必ずしも褒め言葉だけではありません。

たとえば、次のような使い方があります。

・秘密をぺらぺらしゃべる

・余計なことをぺらぺら話す

・中身のないことをぺらぺら言う

この場合の「ぺらぺら」は、あまり良い意味ではありません。

「軽々しく話す」「口が軽い」「必要以上によくしゃべる」というニュアンスがあります。

つまり、「ぺらぺら」は文脈によって、良い意味にも悪い意味にもなる言葉です。

英語や外国語について使う場合は、ほとんどの場合「流暢に話せる」という良い意味になります。

一方で、人の話し方や態度について使う場合は、少し軽い印象や、口数が多すぎる印象を与えることがあります。

なぜ英語が堪能なことを「ぺらぺら」と言うのか

英語が堪能なことを「ぺらぺら」と言うのは、言葉が止まらず、なめらかに出てくる様子を表しているからです。

外国語を話すとき、初心者のうちは単語を思い出したり、文法を考えたり、発音を気にしたりして、どうしても会話が止まりがちです。

「ええと……」

「これは英語で何と言うんだろう」

「文法はこれで合っているかな」

このように頭の中で考える時間が長くなるため、会話がスムーズに進みにくくなります。

一方、英語が得意な人は、相手の話を聞いてすぐに返事をしたり、自分の考えを自然に英語で表現したりできます。

言葉が口から次々と出てくるように見えるため、「英語がぺらぺら」と表現されるのです。

「ぺらぺら」という言葉には、

・止まらず話せる

・なめらかに話せる

・自然に会話できる

・言葉が次々に出てくる

といったイメージがあります。

そのため、「英語が上手」というよりも、「会話がスムーズにできる」という印象が強い表現です。

「英語がぺらぺら」と「英語が堪能」の違い

「英語がぺらぺら」と「英語が堪能」は、どちらも英語が上手なことを表します。

ただし、少しニュアンスが違います。

「英語がぺらぺら」は、話す力に注目した表現です。

特に、会話が自然にできること、言葉に詰まらずスムーズに話せることを表します。

日常会話で使いやすく、少しくだけた言い方です。

一方、「英語が堪能」は、より改まった表現です。

話すだけでなく、読む、書く、聞くといった総合的な英語力が高い印象があります。

ビジネス文書や紹介文、履歴書などでは「英語が堪能」のほうが自然です。

たとえば、友人同士の会話なら、

・あの人、英語ぺらぺらだよね

と言いやすいです。

しかし、正式な文章では、

・英語に堪能な人材を募集しています

・英語が堪能で、海外とのやり取りも担当しています

のように書くほうが自然です。

つまり、

・ぺらぺら → 会話で使いやすい、話す力の印象が強い

・堪能 → 改まった表現、総合的に語学力が高い印象

という違いがあります。

「ぺらぺら」と「べらべら」の違い

「ぺらぺら」と似た言葉に「べらべら」があります。

どちらも「よく話す」という意味で使われることがありますが、ニュアンスには違いがあります。

「ぺらぺら」は、言葉が軽快に次々と出てくる様子を表します。

特に、

・外国語を流暢に話す

・会話がスムーズ

・自然に言葉が出てくる

という良い意味で使われることが多い言葉です。

たとえば、

・彼は英語がぺらぺらです

という場合は、「英語を流暢に話せる」という褒め言葉になります。

一方、「べらべら」は、必要以上にしゃべる印象が強い言葉です。

・秘密をべらべらしゃべる

・人の話をべらべら話す

のように、「口が軽い」「しゃべりすぎ」という悪い意味で使われることが多くあります。

そのため、

・英語がべらべら

とは通常あまり言いません。

「ぺらぺら」は流暢さを表し、「べらべら」はしゃべりすぎを表す、と覚えるとわかりやすいでしょう。

「ぺらぺら」と「スラスラ」の違い

「英語がぺらぺら」と似た表現に「スラスラ」があります。

どちらも、物事がなめらかに進む様子を表す言葉です。

ただし、使われる場面に少し違いがあります。

「ぺらぺら」は、主に話すことに使われます。

・英語をぺらぺら話す

・外国語がぺらぺらだ

・秘密をぺらぺらしゃべる

このように、口から言葉が出る場面と相性が良い表現です。

一方、「スラスラ」は、話すことだけでなく、読む、書く、解くなどにも使えます。

・本をスラスラ読む

・漢字をスラスラ書く

・問題をスラスラ解く

・英語をスラスラ話す

「スラスラ」は、つかえずに順調に進む様子を表す言葉です。

そのため、「英語がスラスラ出てくる」と言うこともできます。

ただし、「英語がぺらぺら」のほうが、外国語を話せる人への定番表現としてはよく使われます。

「ぺらぺら」は褒め言葉として使っていい?

「英語がぺらぺらですね」は、基本的には褒め言葉として使えます。

相手の語学力をほめる自然な表現です。

ただし、場面によっては少しくだけた印象になります。

たとえば、友人や知人に対して、

・英語ぺらぺらでかっこいいですね

・海外旅行で英語ぺらぺらに話していてすごかったです

という言い方は自然です。

一方、ビジネスの場や目上の人に対しては、

・英語がお上手ですね

・英語がとても流暢ですね

・英語に堪能でいらっしゃるのですね

のように言うほうが丁寧です。

「ぺらぺら」は親しみやすい表現ですが、ややカジュアルな言葉でもあります。

そのため、文章や場面に合わせて使い分けるとよいでしょう。

「ぺらぺら」の例文

ここでは、「ぺらぺら」の使い方を意味ごとに見ていきます。

外国語を流暢に話す意味の例文

・彼女は英語がぺらぺらで、海外の人とも自然に会話できます。

・留学経験があるだけあって、彼はフランス語をぺらぺら話します。

・英語がぺらぺらになりたくて、毎日少しずつ会話練習をしています。

・道に迷っていた外国人観光客に、英語でぺらぺら説明していて驚きました。

・あの先生は英語だけでなく、中国語もぺらぺらです。

この場合の「ぺらぺら」は、外国語が流暢に話せるという良い意味です。

よくしゃべる意味の例文

・弟は学校であったことを、帰ってくるなりぺらぺら話し始めました。

・彼は緊張すると、いつも以上にぺらぺらしゃべってしまいます。

・会議中に関係ないことまでぺらぺら話すのは、少し困ります。

この場合は、「よくしゃべる」という意味です。

文脈によって、良い意味にも悪い意味にもなります。

口が軽い・秘密を話す意味の例文

・その話はまだ内緒なのに、彼がぺらぺらしゃべってしまいました。

・秘密をぺらぺら話す人には、大事な相談をしにくいものです。

・人の個人的な話をぺらぺら言いふらすのはよくありません。

この場合の「ぺらぺら」は、あまり良い意味ではありません。

「口が軽い」「余計なことまで話す」という印象があります。

紙や布が薄い意味の例文

・この紙はぺらぺらで、すぐ破れそうです。

・安かったけれど、生地がぺらぺらで少し頼りないです。

・表紙がぺらぺらなので、もう少し厚みがあると使いやすいです。

この場合は、物理的に薄い、厚みがないという意味です。

中身が薄いという意味の例文

・説明は長かったけれど、内容は少しぺらぺらでした。

・見た目は立派ですが、読んでみると中身がぺらぺらな印象でした。

・説得力を出すには、ぺらぺらな話ではなく具体例が必要です。

この場合は、「内容が薄い」「深みがない」という意味で使われます。

人に対して直接使うと失礼に聞こえることがあるため、注意が必要です。

「ぺらぺら」を使うときの注意点

「ぺらぺら」は便利な言葉ですが、使い方には少し注意が必要です。

特に、人の話し方に対して使う場合、相手によっては軽く聞こえることがあります。

たとえば、

・あなた、よくぺらぺらしゃべりますね

と言うと、褒め言葉ではなく、少し嫌味のように聞こえる可能性があります。

また、

・あの人はぺらぺら話すだけで中身がない

のように使うと、かなり否定的な印象になります。

一方で、

・英語がぺらぺらですね

・外国語をぺらぺら話せるなんてすごいですね

という使い方なら、基本的には褒め言葉として受け取られやすいです。

つまり、「ぺらぺら」は何について使うかが大切です。

外国語について使えば「流暢」という意味になりやすく、人の話し方について使うと「口数が多い」「軽く話す」という意味になりやすいのです。

「英語がぺらぺら」は完璧に話せるという意味?

「英語がぺらぺら」と聞くと、英語を完璧に話せる人を想像するかもしれません。

しかし、実際には必ずしも完璧という意味ではありません。

「ぺらぺら」は、主に会話の流暢さを表す言葉です。

そのため、多少の文法ミスがあっても、会話が自然に続けられる人に対して「英語がぺらぺら」と言うことがあります。

逆に、文法や読解が得意でも、会話が苦手な場合は「ぺらぺら」とは言われにくいかもしれません。

つまり、「英語がぺらぺら」とは、

・会話がスムーズにできる

・返事が自然に出てくる

・相手とやり取りできる

・発音や表現に大きな違和感がない

といった印象を表す言葉です。

語学力全体というより、「話す力」「会話力」に注目した表現だと考えるとわかりやすいでしょう。

「ぺらぺら」の反対に近い表現は?

「英語がぺらぺら」の反対に近い表現としては、次のような言い方があります。

・英語がたどたどしい

・英語が片言になる

・英語がうまく出てこない

・英語につまる

・英語で会話するのが苦手

「たどたどしい」は、話し方がぎこちなく、途中でつかえたり迷ったりする様子を表します。

「片言」は、短い単語や不完全な文でなんとか伝えるような話し方を指すことがあります。

ただし、「片言」という言葉は相手に対して使うと失礼に聞こえる場合があります。

自分の英語について、

・私の英語はまだ片言です

と言うのは自然ですが、他人に対して

・あなたの英語は片言ですね

と言うのは避けたほうがよいでしょう。

「ぺらぺら」を英語で言うと?

「英語がぺらぺら」を英語で表す場合、よく使われるのは「fluent」です。

たとえば、

・He is fluent in English.

・She speaks English fluently.

という表現があります。

「fluent」は、言葉が流れるように自然に出てくる、流暢である、という意味です。

日本語の「ぺらぺら」にかなり近い表現です。

ただし、日本語の「ぺらぺら」には、口が軽い、よくしゃべる、薄いといった別の意味もあります。

そのため、すべての「ぺらぺら」が英語の「fluent」になるわけではありません。

たとえば、「秘密をぺらぺら話す」は「fluent」ではなく、「talk too much」や「spill secrets」のような表現になります。

まとめ:「ぺらぺら」は言葉が軽やかに出てくる様子を表す言葉

「ぺらぺら」は、薄いものが軽く動く様子や、言葉が次々と出てくる様子を表す日本語のオノマトペです。

もともとは、紙や布のような薄いもの、軽く動くものの印象と結びついた言葉と考えられます。

そこから、よくしゃべる様子、軽々しく話す様子、外国語を流暢に話す様子にも使われるようになりました。

英語が堪能なことを「ぺらぺら」と言うのは、英語が止まらず、自然に、なめらかに口から出てくる様子を表しているからです。

ただし、「ぺらぺら」は文脈によって良い意味にも悪い意味にもなります。

「英語がぺらぺら」は褒め言葉として使いやすい一方、「秘密をぺらぺら話す」「中身がぺらぺら」のように使うと、否定的な意味になります。

言葉の意味は、使われる場面によって変わります。

「ぺらぺら」という身近な言葉にも、音のイメージ、話し方の印象、日本語らしい感覚表現が詰まっているのです。

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