
寒い季節になると、暖房の電気代が気になりますよね。
エアコンやヒーターを使うと部屋は暖まりますが、毎月の請求を見てびっくり…という方も多いのではないでしょうか。
そんなときに心強い味方になるのが「こたつ」です。
実は、こたつは単体で使うだけでなく、他の暖房と組み合わせることで、より効率よく、電気代を抑えながら快適に過ごすことができます。
この記事では、こたつと相性の良い暖房の組み合わせ方や、すぐに実践できる節約テクニックを、やさしく解説します。
こたつは「補助暖房」として使うのが節約のコツ
こたつで節約しやすい理由はシンプルで、部屋全体をガンガン温めるより、体がいる場所だけを効率よく暖められるからです。
つまり、こたつを主役にするのではなく、部屋全体の暖房を少し控えめにして、体感温度をこたつで補うのがいちばん賢い使い方になります。
ここからは、節約につながる考え方と、すぐできる実践パターンを具体的に紹介します。
1. 「部屋全体」を暖めるほど電気代は上がりやすい
暖房費が上がりやすいのは、部屋全体の空気を温め続けるタイプの暖房です。
特に、外が寒い日ほど室内の温度を維持するためにパワーを使うので、設定温度が高いほど電気代も増えやすくなります。
ここでこたつが活きます。
こたつは、空気を全部温めるのではなく、足元と下半身を重点的に温めるので、少ないエネルギーで「暖かい」と感じやすいんです。
2. 体感温度を上げるなら、足元の暖かさが効く
人は足元が冷えると、体全体が寒く感じやすいです。
逆に、足元が暖かいと、室温がそこまで高くなくても快適に感じやすくなります。
こたつはこの特徴と相性が良くて、
・足先
・ふくらはぎ
・ひざ周り
このあたりを温めやすいので、暖房の設定温度を上げなくても満足しやすいというメリットがあります。
3. 節約の黄金パターンは「弱い全体暖房+こたつ」
考え方としては、次の役割分担がいちばんわかりやすいです。
部屋全体の暖房の役割
・部屋が冷えすぎないようにする
・トイレやキッチン移動の寒さを減らす
・室温の底上げをする
こたつの役割
・座っている場所を集中して温める
・足元冷えを解消する
・体感温度を上げて満足感を作る
この組み合わせにすると、暖房の設定温度を無理なく下げやすくなります。
4. 今日からできる「補助暖房」実践例
ここからは、よくある生活シーン別に、真似しやすい形でまとめます。
リビングで長く過ごす日
・エアコンは低め設定にして部屋全体をほんのり暖める
・こたつは中以下で足元をしっかり温める
・寒ければ上着やひざ掛けを足す
ポイントは、エアコンだけで快適にしようとしないことです。
帰宅直後の冷え切った部屋
・最初の10〜20分だけ全体暖房で部屋の底冷えを取る
・部屋が落ち着いたら設定を下げる、または弱運転にする
・落ち着いてからはこたつ中心に切り替える
最初だけサッと暖めて、あとはこたつで維持するイメージです。
夜の「だらだらタイム」
・全体暖房は控えめにする
・こたつ+厚手ソックスで足元を最優先
・眠くなる前にタイマーを使う
こたつは快適すぎて時間が延びやすいので、タイマーが節約の味方になります。
5. 補助暖房を成功させる「設定の目安」
難しく考えず、まずは次の考え方が初心者さん向きです。
・全体暖房は「寒すぎない程度」
・こたつは「暑くならない程度」
・足元が暖かければ成功
体感としては、部屋が少しひんやりでも、こたつに入ったら快適ならOKです。
6. 逆に、節約になりにくい使い方もある
こたつを使っていても、次のパターンだと電気代が下がりにくいことがあります。
・エアコンを高め設定のまま、こたつも強で使う
・窓の冷気が強いのに、断熱対策を何もしない
・こたつ布団が薄く、熱が逃げやすい
「こたつを足したのに節約にならない…」というときは、だいたいこのどれかが原因になりがちです。
7. いちばん効く小ワザは「熱を逃がさない」こと
こたつの節約は、電気を減らすだけではなく、暖かさを逃がさない工夫がセットで効きます。
・こたつ布団を厚めにする
・ラグを敷いて床の冷えを減らす
・こたつの下にアルミシートを敷く
・窓はカーテンをしっかり閉める
同じ設定でも体感が上がるので、結果的に弱運転で済みやすくなります。
なぜこたつは電気代節約に向いているの?
こたつが節約に向いている一番の理由は、少ない電力で「暖かいと感じやすい環境」を作れるからです。
部屋全体を温める暖房とは、仕組みも得意なことも違います。
ここからは、こたつが電気代を抑えやすい理由を、具体的に解説します。
1. こたつは「局所暖房」だからムダが少ない
エアコンやストーブは、部屋の空気全体を温めて快適さを作ります。
一方、こたつは「人がいる場所だけ」を温めます。
つまり、こたつはこういう考え方です。
・部屋全体を暖めるより
・体の近くを集中して暖める
このやり方だと、同じ「暖かい」を得るために必要なエネルギーが少なくなりやすいんです。
2. 足元を温めると体感温度が上がりやすい
人は、足元が冷えると全身が寒く感じます。
逆に、足元が暖かいと、室温が少し低くても快適に感じやすいです。
こたつは、足先からひざにかけてを効率よく温められるので、
・エアコンの温度を上げなくても満足しやすい
・暖房の設定を控えめにできる
という流れにつながりやすいです。
3. 暖める空間が小さいので、熱が逃げにくい
こたつの中は、布団で囲まれた小さな空間です。
この空間は、外の冷たい空気と直接混ざりにくいので、熱が逃げにくい特徴があります。
イメージとしては、
・部屋全体の空気を温める
→ ドアの開け閉め、窓の冷気、隙間風で冷えやすい
・こたつの中を温める
→ 布団の中に熱がたまりやすく、維持しやすい
この差が、節約のしやすさにつながります。
4. 「弱運転でも十分暖かい」になりやすい
こたつは、温風を飛ばすのではなく、ヒーターの熱がじんわり伝わる暖め方です。
そのため、慣れてくると強運転にしなくても満足しやすい傾向があります。
特に、次の条件がそろうと弱めでも快適になりやすいです。
・こたつ布団が厚め
・下にラグやカーペットを敷いている
・足元が冷えすぎない靴下を履いている
暖かさを逃がさない工夫ができるほど、電力を下げやすくなります。
5. 「必要な時間だけ使う」がしやすい
こたつは、暖まる範囲が限られているぶん、使い方のコントロールがしやすいです。
たとえば、
・座っている時間だけONにする
・食事の時間だけONにする
・タイマーで切る
こういう使い方がしやすいので、結果的にムダな稼働を減らしやすいです。
6. 組み合わせると節約効果が出やすい
こたつは単体でも優秀ですが、本領発揮は「補助暖房」として組み合わせたときです。
おすすめの考え方はこれです。
・部屋全体は最低限の暖かさにする
・こたつで体感温度を上げる
・全体暖房の設定を下げる
この流れが作れると、家計的にもかなりラクになります。
7. ただし「節約になりにくい使い方」もある
こたつが節約に向くとはいえ、やり方によっては電気代が下がりにくいこともあります。
よくある例はこちらです。
・エアコンを高い温度のまま、こたつも強にする
・こたつ布団が薄くて熱が逃げる
・床が冷たすぎて、こたつの熱が奪われる
この場合は「こたつの設定を上げる」より、断熱を足すほうが効きやすいです。
すぐ効く小ワザ:こたつの節約は「断熱」が勝ち
こたつは、熱を逃がさないだけで体感が変わります。
・こたつ敷きの下にアルミシート
・ラグを厚めにする
・布団を少し厚手にする
・窓の冷気をカーテンで止める
これをやると、弱運転でも満足しやすくなります。
こたつ節約チェックリスト|できていれば電気代は下がりやすい
「こたつを使っているのに、思ったほど電気代が下がらない…」
そんなときは、次のポイントをひとつずつチェックしてみてください。
全部できていなくても大丈夫です。
できている項目が増えるほど、節約効果は出やすくなります。
基本編|使い方のチェック
・こたつは「強」ではなく「弱〜中」で使っている
・部屋全体の暖房は高温設定にしていない
・エアコンやヒーターをつけっぱなしにしていない
・使わない時間はこたつの電源を切っている
・タイマー機能を活用している
この中で1つでも意識できると、電気代は変わりやすくなります。
体感温度アップ編|こたつの中を暖かく保てている?
・こたつ布団は薄すぎない
・足元が冷えないよう靴下やルームウェアを着ている
・こたつの下にラグやカーペットを敷いている
・床からの冷気対策をしている
こたつは「熱を逃がさない」だけで、設定を下げやすくなります。
部屋環境編|暖房効率を下げていない?
・窓のカーテンはしっかり閉めている
・ドアの隙間風が気にならない
・こたつの近くに冷気が入り込む窓がない
・部屋が広すぎてこたつだけで寒くなっていない
特に窓からの冷気は、こたつの暖かさを一気に奪いやすいポイントです。
組み合わせ編|補助暖房として使えている?
・全体暖房は「寒すぎない」程度にしている
・足元の暖かさはこたつに任せている
・暖房の設定温度を下げる意識がある
・「こたつがあるから大丈夫」と思えている
この感覚が持てていれば、こたつはしっかり節約に役立っています。
要注意|節約になりにくいサイン
次の状態に当てはまる場合は、見直しどきです。
・こたつ+エアコン強運転が当たり前
・こたつが寒くて設定を上げがち
・足元は暖かいのに部屋が寒すぎる
・暖房費が去年とほとんど変わらない
この場合は、設定を上げるより「断熱を足す」ほうが効果的です。
まとめ|チェックが増えるほど、こたつは節約上手になる
こたつは、ただ使うだけで節約になるわけではありません。
でも、
・補助暖房として使う
・体感温度を上げる工夫をする
・熱を逃がさない環境を作る
この3つがそろうと、無理なく電気代を抑えやすくなります。
まずは、今日できそうなチェック項目を1つ選んで試してみてください。
それだけでも、暖房費の感じ方が変わってくるはずです。
こたつ×エアコン|王道だけど一番効果的な組み合わせ
こたつとエアコンの組み合わせは、電気代を抑えながら快適さを保ちやすい、いちばん失敗しにくい方法です。
理由はシンプルで、役割分担がはっきりしているからです。
・エアコンは部屋全体を「寒すぎない状態」にする
・こたつは体に近い場所を「しっかり暖める」
この分担ができると、エアコンの設定を無理なく下げやすくなります。
なぜエアコン単体より節約しやすいの?
エアコンだけで快適にしようとすると、どうしても設定温度を上げがちになります。
特に冬は、天井に暖気がたまりやすく、足元が冷えやすいのが難点です。
そこでこたつを併用すると、
・足元の冷えをこたつがカバー
・体感温度が上がる
・エアコンの設定を下げても満足できる
という流れが作れます。
おすすめの基本設定|まずはここから
初心者の方でも試しやすい目安です。
エアコンの使い方
・設定温度は18〜20℃程度
・風向きは下向き
・風量は自動か弱め
こたつの使い方
・設定は弱〜中
・長時間使う場合は弱寄り
・暑く感じたら一度切る
この設定でも寒いと感じる場合は、服装や断熱を先に見直すのがポイントです。
体感温度をさらに上げるコツ
暖気を足元に届ける工夫
エアコンの暖気は上にたまりやすいため、
・風向きを下にする
・サーキュレーターや扇風機で空気を循環させる
これだけで、足元の冷えが和らぎます。
こたつの保温力を高める
・こたつ布団は厚めを選ぶ
・下にラグやカーペットを敷く
・アルミシートを敷く
こたつの中が暖かく保てるほど、エアコンの設定を下げやすくなります。
シーン別|上手な切り替え方
帰宅直後
・エアコンをやや強めにして部屋全体を暖める
・こたつも同時にON
・部屋が落ち着いたらエアコンを弱める
在宅中・くつろぎ時間
・エアコンは低め設定をキープ
・こたつ中心で過ごす
・寒ければ服装で調整
就寝前
・こたつはタイマーを使う
・エアコンは切る、または弱運転
・足元が冷えやすい人は靴下で調整
「常にフル稼働」ではなく、時間帯で役割を切り替えるのがコツです。
節約になりにくいNGパターン
次の使い方は、電気代が下がりにくくなります。
・エアコンを高温設定のままにする
・こたつを常に強で使う
・窓の冷気対策をしていない
・広い部屋でエアコンをフル稼働している
この場合は、設定を上げるより「熱を逃がさない工夫」を足す方が効果的です。
よくある不安|乾燥や空気のムラは大丈夫?
エアコンによる乾燥が気になる場合は、
・加湿器を併用する
・濡れタオルを室内に干す
・短時間換気を行う
こたつ併用なら、エアコンの稼働を抑えられる分、乾燥対策もしやすくなります。
まとめ|迷ったら「エアコン弱+こたつ」でOK
こたつとエアコンの組み合わせは、
・快適さを保ちやすい
・設定を下げやすい
・節約効果が出やすい
という三拍子そろった方法です。
まずは、
「エアコンを1〜2℃下げて、こたつで足元を暖める」
この一歩から試してみてください。
こたつ×ホットカーペット|足元重視でぬくぬく
こたつとホットカーペットの組み合わせは、
空気を暖める暖房が苦手な人にとって、とても相性のいい方法です。
どちらも「足元を中心に暖める」暖房なので、
体感温度を上げやすく、設定を控えめにしても満足しやすいのが特徴です。
なぜこの組み合わせは快適なの?
こたつだけだと、床からの冷えが強いと寒く感じることがあります。
逆に、ホットカーペットだけだと、上半身が冷えやすいことも。
この2つを組み合わせることで、
・床からの冷えはホットカーペット
・足元と下半身の保温はこたつ
と、冷えやすいポイントをしっかりカバーできます。
空気を暖めないから、体への負担が少ない
エアコンの温風が苦手な人にとって、
・乾燥しにくい
・風が当たらない
・頭がぼーっとしにくい
という点は大きなメリットです。
こたつ×ホットカーペットは、
じんわり暖かさが続くタイプなので、長時間過ごすリビングにも向いています。
節約のコツは「両方を強にしない」
この組み合わせで一番大切なのは、
両方をフルパワーで使わないことです。
おすすめの考え方はこちらです。
ホットカーペットの役割
・床の冷えを取る
・こたつに入る前の足元を暖める
・室温が低くても不快にならないようにする
こたつの役割
・座っている間のメイン暖房
・足元と下半身の保温
・体感温度をしっかり上げる
役割を分けることで、どちらも弱〜中設定で済みやすくなります。
おすすめの設定目安
初心者さん向けの目安です。
・ホットカーペットは弱〜中
・こたつは弱〜中
・長時間使うときはどちらかを弱にする
「どちらか一方を弱める」だけでも、電気代は抑えやすくなります。
シーン別|上手な使い分け
朝・帰宅直後
・ホットカーペットを先にON
・足元の冷えを取る
・落ち着いたらこたつをON
床が冷え切っている時間帯は、ホットカーペットが活躍します。
日中・くつろぎ時間
・こたつ中心で過ごす
・ホットカーペットは弱にする、またはOFF
・寒ければひざ掛けを追加
夜・長時間座るとき
・ホットカーペットは弱
・こたつは中以下
・タイマーを活用する
「常に両方ON」ではなく、時間帯で調整するのが節約ポイントです。
節約効果を高める+αの工夫
・ホットカーペットの下に断熱シートを敷く
・ラグやカーペットは厚めを選ぶ
・こたつ布団は床までしっかり覆う
・スリッパや靴下で足先の冷えを防ぐ
床からの冷えを抑えられるほど、設定を下げやすくなります。
注意したいポイント
こたつ×ホットカーペットは快適ですが、気をつけたい点もあります。
・暑くなりすぎて眠くなりやすい
・長時間同じ姿勢になりやすい
・つい消し忘れやすい
タイマーや、こまめなON・OFFを意識すると安心です。
まとめ|床の冷えがつらい人にぴったりの組み合わせ
こたつとホットカーペットは、
・足元の冷えをしっかり対策できる
・風がなく快適
・設定次第で電気代も抑えやすい
というバランスの良い組み合わせです。
床が冷たいと感じるなら、
まずはホットカーペットを弱めに使い、
こたつで体感温度を上げるところから始めてみてください。
こたつ×石油ファンヒーター|短時間だけ使うのが節約のコツ
こたつと石油ファンヒーターの組み合わせは、
使い方を間違えなければ、とても効率のいい暖房スタイルです。
石油ファンヒーターは即暖性が高く、
こたつはじんわり長時間向き。
この特徴をうまく分けて使うことで、快適さと光熱費のバランスが取りやすくなります。
なぜ相性がいいの?
石油ファンヒーターの最大の強みは、
スイッチを入れてすぐに部屋が暖まることです。
一方で、
・長時間使うと灯油代がかさみやすい
・つけっぱなしになりやすい
という弱点もあります。
ここでこたつを組み合わせると、
・最初は石油ファンヒーターで一気に暖める
・暖まったらこたつ中心に切り替える
という理想的な流れが作れます。
基本の考え方|役割分担がカギ
石油ファンヒーターの役割
・冷え切った部屋を短時間で暖める
・帰宅直後や朝の寒さ対策
・室温の底上げ
こたつの役割
・座っている間のメイン暖房
・足元と下半身の保温
・暖かさをキープする
「常に両方ON」ではなく、
暖める → 保つの流れを意識するのがポイントです。
おすすめの使い方|時間帯別
帰宅直後・朝一番
・石油ファンヒーターをON
・こたつも同時にON
・部屋が暖まるまで10〜20分程度使用
この間に着替えや家事を済ませると効率的です。
くつろぎ時間
・石油ファンヒーターはOFF
・こたつ中心で過ごす
・寒ければひざ掛けや上着で調整
ここで切り替えられるかどうかが、灯油代を左右します。
夜・長時間座るとき
・石油ファンヒーターは基本OFF
・こたつは弱〜中
・タイマーを活用して消し忘れ防止
節約になりやすい理由
この組み合わせが節約に向く理由は、次の3つです。
・石油ファンヒーターの使用時間を短くできる
・こたつが暖かさを長く保ってくれる
・部屋全体を高温にしなくて済む
結果として、
電気代と灯油代のどちらも抑えやすくなります。
注意点|ここは必ず押さえたい
石油ファンヒーターを使う場合、節約以前に安全面も大切です。
・換気を定期的に行う
・燃えやすいものを近くに置かない
・就寝時や外出時は必ず消す
・灯油の保管場所に注意する
こたつ併用なら、
ファンヒーターの稼働時間が短くなる分、安全管理もしやすくなります。
よくある失敗パターン
次の使い方は、節約になりにくいので要注意です。
・寒いからと石油ファンヒーターをつけっぱなし
・こたつも同時に強で使う
・部屋が暖まっているのに切り替えない
「もう十分暖かいかも」と感じたら、
思い切ってファンヒーターを消してみるのがコツです。
まとめ|即暖は石油、持続はこたつで役割分担
こたつと石油ファンヒーターは、
・立ち上がりは石油ファンヒーター
・くつろぎ時間はこたつ
・短時間×切り替えが節約のポイント
この考え方で使うと、
寒さを我慢せず、光熱費も抑えやすくなります。
「寒いからつけっぱなし」から
「暖まったら切り替える」へ。
これだけで、冬の暖房費は変わってきますよ。
暖房効果を高める+αの節約テクニック|お金をかけずに効かせる工夫
暖房費を下げたいとき、
実は「暖房器具を増やす」よりも
今ある暖かさを逃がさない工夫のほうが効果的なことが多いです。
ここでは、こたつを中心にしながら、
体感温度を上げて電気代を抑える+αのテクニックを紹介します。
1. 窓の冷気対策は最優先
冬の冷気の多くは、窓から入ってきます。
ここを対策するだけで、部屋の暖まり方が変わります。
すぐできる方法
・カーテンは床まで届く長さにする
・厚手カーテンや裏地付きカーテンを使う
・夜は必ず閉める
さらに効果を出したい場合
・断熱シートを窓に貼る
・プチプチ(気泡緩衝材)を仮止めする
窓の冷気が減ると、こたつの暖かさも逃げにくくなります。
2. 床からの冷えを止める
足元が冷えると、暖房を強くしたくなりがちです。
こたつを使う場合、床対策は節約の近道です。
おすすめの工夫
・ラグやカーペットを敷く
・ホットカーペットの下に断熱シートを敷く
・こたつ敷きを厚めにする
床の冷気を抑えるだけで、
こたつの設定を下げやすくなります。
3. 暖気を逃がさない「空気の流れ」を作る
暖かい空気は上にたまりやすい性質があります。
これをうまく循環させると、足元まで暖かくなります。
簡単な方法
・エアコンの風向きを下向きにする
・サーキュレーターや扇風機を弱で回す
・天井に向けて空気を動かす
「空気をかき混ぜる」だけで、体感温度が上がりやすくなります。
4. こたつの保温力を底上げする
こたつは、熱を逃がさなければ弱運転でも十分暖かくなります。
効きやすいポイント
・こたつ布団は床までしっかり覆う
・薄い布団なら上に毛布を重ねる
・こたつの下にアルミシートを敷く
ちょい足しで、設定を1段階下げられることも珍しくありません。
5. 「着るもの」を味方につける
暖房費を抑える人ほど、服装の工夫が上手です。
体感が変わりやすいアイテム
・厚手の靴下やルームソックス
・レッグウォーマー
・フリースや羽織りもの
・ひざ掛け
特に足首を温めると、体全体が暖かく感じやすくなります。
6. 生活動線を意識する
暖房効率は、過ごす場所でも変わります。
・こたつは窓から少し離す
・冷気が流れ込むドア付近を避ける
・家族が集まる場所を一か所にする
「暖める場所を絞る」だけでも、節約につながります。
7. タイマーとOFFの習慣をつける
暖房費が増えやすい原因のひとつが、つけっぱなしです。
・こたつはタイマーを活用
・外出前に必ずOFF
・眠くなりやすい時間帯は特に注意
「消す前提」で使う意識があると、無駄が減ります。
8. 節約は「我慢」より「工夫」
暖房費を下げるコツは、
寒さを我慢することではありません。
・熱を逃がさない
・体感温度を上げる
・使い方を少し変える
この3つを意識するだけで、
無理なく快適さと節約を両立しやすくなります。
まとめ|+αの工夫で、こたつはもっと節約上手になる
こたつは、
ちょっとした工夫を足すだけで、
設定を下げても満足しやすい暖房です。
まずは、
・窓
・床
・服装
この3つのうち、できそうなところから試してみてください。
それだけでも、冬の電気代の感じ方が変わってくるはずです。
電気代の目安(1時間・1日・1か月)
計算の基本(カンタン式)
電気代(円)= 消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電気料金単価(円/kWh)
この記事では、目安として次の単価で計算します。
・電気料金単価:31円/kWh(目安)
こたつの電気代目安
前提(例)
・弱:300W(0.3kW)
・中:500W(0.5kW)
1時間あたり
・弱(300W):約9.3円
・中(500W):約15.5円
1日あたり(8時間使用)
・弱:約74円
・中:約124円
1か月あたり(30日、1日8時間)
・弱:約2,232円
・中:約3,720円
エアコン暖房の電気代目安
エアコンは、外気温や設定温度、部屋の広さで消費電力が大きく変わります。
ここでは「よくある目安」として、次の範囲で紹介します。
前提(例)
・弱め運転:400W(0.4kW)
・しっかり運転:900W(0.9kW)
1時間あたり
・弱め(400W):約12.4円
・しっかり(900W):約27.9円
1日あたり(8時間使用)
・弱め:約99円
・しっかり:約223円
1か月あたり(30日、1日8時間)
・弱め:約2,976円
・しっかり:約6,696円
ホットカーペットの電気代目安
ホットカーペットも、サイズと設定で変わります。
ここでは中サイズくらいを想定した例です。
前提(例)
・弱:200W(0.2kW)
・中:500W(0.5kW)
1時間あたり
・弱(200W):約6.2円
・中(500W):約15.5円
1日あたり(8時間使用)
・弱:約50円
・中:約124円
1か月あたり(30日、1日8時間)
・弱:約1,488円
・中:約3,720円
組み合わせた場合の目安(節約パターン例)
節約になりやすい例:こたつ(弱)+エアコン(弱め)
1時間あたり
・約21.7円(9.3+12.4)
1日あたり(8時間)
・約174円
1か月あたり(30日)
・約5,208円
こたつで足元が暖かいと、エアコンを弱めにしやすいので、この形が王道です。
注意:こたつ(中)+エアコン(しっかり)だと高くなりやすい
1時間あたり
・約43.4円(15.5+27.9)
1日あたり(8時間)
・約347円
1か月あたり(30日)
・約10,416円
「両方強め」は快適ですが、節約にはつながりにくいです。
暖房別|電気代・灯油代の早見表(1時間・1日・1か月)
※目安として
・電気料金単価:31円/kWh
・使用時間:1日8時間
・1か月:30日
で計算しています。
実際の金額は契約プランや使用状況で前後します。
1時間あたりの目安
| 暖房器具 | 設定の目安 | 1時間あたり |
|---|---|---|
| こたつ | 弱 | 約9円 |
| こたつ | 中 | 約16円 |
| エアコン暖房 | 弱め | 約12円 |
| エアコン暖房 | しっかり | 約28円 |
| ホットカーペット | 弱 | 約6円 |
| ホットカーペット | 中 | 約16円 |
| 石油ファンヒーター | 標準 | 約25〜40円前後(灯油代) |
※石油ファンヒーターは灯油価格や燃焼量で差が出やすいです。
1日あたりの目安(8時間使用)
| 暖房器具 | 設定の目安 | 1日あたり |
|---|---|---|
| こたつ | 弱 | 約74円 |
| こたつ | 中 | 約124円 |
| エアコン暖房 | 弱め | 約99円 |
| エアコン暖房 | しっかり | 約223円 |
| ホットカーペット | 弱 | 約50円 |
| ホットカーペット | 中 | 約124円 |
| 石油ファンヒーター | 標準 | 約200〜320円前後 |
1か月あたりの目安(30日)
| 暖房器具 | 設定の目安 | 1か月あたり |
|---|---|---|
| こたつ | 弱 | 約2,200円 |
| こたつ | 中 | 約3,700円 |
| エアコン暖房 | 弱め | 約3,000円 |
| エアコン暖房 | しっかり | 約6,700円 |
| ホットカーペット | 弱 | 約1,500円 |
| ホットカーペット | 中 | 約3,700円 |
| 石油ファンヒーター | 標準 | 約6,000〜10,000円前後 |
組み合わせ別|節約しやすいモデルケース
節約王道パターン
こたつ(弱)+エアコン(弱め)
| 期間 | 目安 |
|---|---|
| 1時間 | 約22円 |
| 1日 | 約174円 |
| 1か月 | 約5,200円 |
→ 足元はこたつ、部屋全体は控えめ暖房。
快適さと節約のバランスが良い組み合わせです。
注意したいパターン
こたつ(中)+エアコン(しっかり)
| 期間 | 目安 |
|---|---|
| 1時間 | 約43円 |
| 1日 | 約347円 |
| 1か月 | 約10,400円 |
→ 快適ですが、節約効果は出にくくなります。
石油ファンヒーターの補足(目安の考え方)
石油ファンヒーターは電気代ではなく、灯油代が中心です。
・短時間で部屋を暖めたい
・帰宅直後や朝だけ使う
こうした使い方なら、
こたつと組み合わせて使用時間を短くすることで、トータルの暖房費を抑えやすくなります。
まとめ|数字で見ると「こたつ中心」が節約しやすい
早見表で比べると、
・こたつ
・ホットカーペット
・弱めのエアコン
このあたりを上手に組み合わせることで、
無理なく暖房費を抑えやすいことが分かります。
まずは、
「エアコンを1段階下げて、こたつで補う」
ここから始めてみてください。
よくある質問(FAQ)|こたつと暖房の電気代・使い方の疑問
Q1. こたつは本当に電気代が安い暖房ですか?
はい、一般的には電気代を抑えやすい暖房です。
こたつは部屋全体を暖めるのではなく、足元など体に近い場所を暖める「局所暖房」なので、消費電力が比較的少なく済みます。
ただし、強設定で長時間使ったり、他の暖房を高温設定のまま併用すると、節約効果は出にくくなります。
Q2. こたつだけで冬を乗り切っても大丈夫ですか?
短時間であれば問題ありませんが、室温が極端に低い状態が続くのはおすすめできません。
部屋が冷えすぎると、体調を崩したり、ヒートショックのリスクが高まることもあります。
寒い日は、
部屋全体を軽く暖める暖房+こたつ
という使い方が安心です。
Q3. こたつとエアコンは同時に使っても意味がありますか?
はい、意味があります。
むしろ、こたつはエアコンと併用した方が電気代を抑えやすいケースが多いです。
エアコンで部屋を「寒すぎない状態」にし、
足元はこたつでしっかり暖めることで、
エアコンの設定温度を下げやすくなります。
Q4. こたつとホットカーペットを一緒に使うと電気代は高くなりませんか?
使い方次第です。
両方を強設定で使うと電気代は上がりやすくなりますが、
どちらも弱〜中設定にして役割を分ければ、意外と電気代は抑えやすくなります。
床の冷えが強い場合は、
ホットカーペットは弱、こたつ中心
という使い分けがおすすめです。
Q5. 石油ファンヒーターとこたつ、どちらが節約になりますか?
長時間使うなら、こたつの方が光熱費は抑えやすいです。
石油ファンヒーターは即暖性に優れていますが、灯油代がかかります。
おすすめなのは、
・最初だけ石油ファンヒーター
・暖まったらこたつ中心に切り替える
という使い方です。
Q6. こたつをつけっぱなしにすると電気代は高くなりますか?
弱〜中設定であれば、他の暖房に比べて電気代は抑えめです。
ただし、長時間のつけっぱなしや、外出・就寝時の消し忘れは無駄になりやすいです。
タイマー機能を活用すると、節約と安全の両立がしやすくなります。
Q7. こたつの設定は「弱」と「中」、どちらが節約になりますか?
当然ながら「弱」の方が電気代は安くなります。
ただし、寒くて設定を頻繁に上げてしまう場合は、
断熱対策や服装を工夫して「弱で快適」にする方が節約につながります。
Q8. こたつの電気代をさらに下げるコツはありますか?
あります。特に効果が出やすいのは次の工夫です。
・こたつ布団を厚めにする
・床にラグや断熱シートを敷く
・窓の冷気対策をする
・靴下やひざ掛けを併用する
設定を上げる前に、熱を逃がさない工夫をするのがポイントです。
Q9. こたつは安全面で注意することはありますか?
はい。次の点には注意しましょう。
・こたつ布団の中に物を入れすぎない
・長時間同じ姿勢にならない
・就寝時は電源を切る
・定期的に換気をする
節約だけでなく、安全に使うことも大切です。
Q10. どの暖房の組み合わせが一番おすすめですか?
多くの家庭でバランスが良いのは、
・こたつ+エアコン(弱め)
です。
床の冷えが強い場合は、
・こたつ+ホットカーペット
帰宅直後の寒さ対策には、
・こたつ+石油ファンヒーター(短時間)
と、生活スタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。
FAQまとめ|疑問が解決できれば、節約は続けやすい
こたつは、
正しい使い方を知るだけで、
無理なく暖房費を抑えやすくなる暖房器具です。
「どう使えばいいか分からない」という不安を減らして、
自分の生活に合った組み合わせを見つけてみてください。
まとめ|こたつを上手に組み合わせて、無理なく電気代を抑えよう
冬の暖房費は、使い方次第で大きく変わります。
こたつは、ただ使うだけでも暖かいですが、
他の暖房と上手に組み合わせることで、電気代を抑えながら快適に過ごしやすくなります。
この記事でお伝えした大切なポイントを、もう一度整理します。
・こたつは「補助暖房」として使うと節約しやすい
・部屋全体は控えめに暖め、足元はこたつでカバーする
・エアコン、ホットカーペット、石油ファンヒーターは役割分担が大切
・設定を上げる前に、断熱や服装などの工夫をする
・数字で目安を知っておくと、使いすぎに気づきやすい
特に意識したいのは、
「部屋全体を完璧に暖めようとしないこと」です。
足元が暖かければ、体は思った以上に快適に感じられます。
まずは、
エアコンの設定温度を少し下げて、こたつで足元を暖める。
この小さな一歩から始めてみてください。
無理に我慢する必要はありません。
暖かさを逃がさない工夫と、こたつの使い方を見直すだけで、
今年の冬の電気代は、きっと変わってきます。
「暖房費が気になるな」と感じたら、
ぜひ今回の内容を参考に、ご家庭に合った使い方を見つけてみてくださいね。